臨床レポート
【背中・腰の症状(腰痛、椎間板ヘルニア、骨盤矯正など)】
実際に来院された患者さんの症状や施術内容などを紹介しています。
ここに記載されている診断名は、専門医師によるものです。その他の見解はカイロプラクティック的評価に基づいて行なっております。
手術をすすめられた「腰椎椎間板ヘルニア」
(20代、男性、製造業)
4ヶ月前から左足全体に痛みとしびれがあり、1ヶ月前くらいから1日中症状がでるようになってきた。最初は痛みと足がつるような感じであったが、最近はチクチクした痛みやジワーっと冷たいのか熱いのかよくわからない感じに変わってきた。左足でも特に、太ももの前側とふくらはぎに生じる。足の指先はしびれている。腰に痛みはない。
あぐらや歩くと痛みが増し、特に仕事(ほとんど立っている)のあとは、50mくらいしか歩けず、休むとまた歩けるようになる。
整形外科を受診し、「MRI検査で腰の4番目と5番目の間の椎間板が左側に出ており、腰椎椎間板ヘルニア。あまりよくないなら手術をしましょう。」と説明を受け、痛み止めとリハビリとして温熱療法と牽引を処方される。あまり効かない感じがする。
同じように手術をすすめらた知人が、カイロプラクティックを受けて手術をしなくてもよくなったと聞いて、来院。
(担当カイロプラクター)
MRI画像(持参していただいていた)で、腰椎4番目と5番目の間の椎間板が左後方に膨らんでいるのが確認されました。触診検査では、ハムストリングス(太もも後ろ側)、腸腰筋(股関節の前のあたり)の緊張がみられました。腰部の可動域では前屈と左回旋で左太もも後ろ側に張った感じがみられました。整形外科学的検査では、SLRテストで左足が45度で太もも後ろ側に張りを感じました。神経外科学的検査において異常はみられませんでした。筋力検査でも、低下している筋肉はみられませんでした。
この患者さんは、MRI画像で椎間板ヘルニアの存在は明らかでしたが、症状や検査から、ヘルニアだけが原因というのは考えにくいので、腰部や骨盤の働きが正常でないことや筋肉の緊張による問題も含めて考え、緊張している筋肉の緩和や腰部や骨盤の関節に可動性をつける施術を行いました。
1回目の施術で痛みは軽減しましたが、また痛みが出てるといったように4回目まで痛みの増減を繰り返していました。患者さんの協力もあり、6回目の施術ではほとんど痛みも消え、再発もなくなり、9回目の施術で予防へと移行することができました。
このように、MRIなど高度な検査技術において診断がなされていても、症状の本当の原因がそこに写っているとは限らない場合もあります。そこで今回のような場合、『「椎間板ヘルニア」の存在は事実だが、症状の根本的な原因とは限らない。』と言えます。しかし、カイロプラクティックも他の治療と同様に万能ではありませんし、手術やほかの治療がより適応する場合もあります。そのため、しっかり判断してくれる病院や治療院に通われることをおすすめします。
(No.16)
肩から背中にかけての痛みと凝り
(20代、女性、オペレーター)
学生時代から肩こりや背中の痛みが生じるようになった。両肩のこり感と左右肩甲骨の間のこり感を特に感じる。疲れたり、肩や背中のこりが増すと頭痛が出てくる。
仕事のある日は、夕方になるつれてひどくなる。休みの日は比較的楽である。
(担当カイロプラクター)
姿勢検査において、頭が前方に突き出ており、円背(猫背)になっていました。頚部の可動域は前に倒すと両肩や背中に張り感、右回旋(右に回す)と左肩が張り感が生じました。整形外科学的検査や神経学的検査は異常はみられませんでした。触診では特に左側棘上筋と両側の菱形筋、脊柱起立筋に緊張と圧痛がみられました。
この患者さんの場合、円背によって肩から背中にかけての筋肉が伸ばされ筋肉への負担がかかりやすくなっていました。その状態に加えて、パソコンに向かうことが多く、猫背のままの状態が長く続くことによって、より状態が悪化したと考えられます。また、首と背中の付け根の関節が動きにくくなっており、筋肉が正常に働けない状態を作っていたと思われます。
このため、首や背中の筋肉の緊張の緩和や動きの悪くなっている頚部と胸部、骨盤の関節に可動性をつける施術を行い、同時に姿勢改善のためのアドバイスを伝えました。3回目の施術終了後には、ほとんど症状を感じなくなり、5回目には予防の為の施術に移行しました。
(No.14)
腰からおしりにかけての痛み
(30代、男性、会社員)
2日前に歩いていて、腰から右のおしりにかけてビリビリとした痛みが生じた。温泉などに行って少し楽になった。足にしびれはないが、右足の側面(外側)がチクチクすることがあった。
この痛みの2ヶ月前くらいから腰に重たい感じはあった。10年以上前にも腰に激痛が生じたことがあった。
(担当カイロプラクター)
姿勢の検査で、腰のカーブが強く(過剰前弯)なっていました。腰の動きの検査では、左側屈(左に倒す)で右側の筋肉が張っていました。股関節の動きの検査では前後の可動性が低下していました。触診の検査では背中から腰にかけて、また右臀部(おしり)や股関節の前面にある筋肉の緊張や圧痛が診られました。
患者さんの体は全体的に柔軟性に欠けており、また腰のカーブが強いために、腰部に負担がかかりやすくなっていることや股関節の可動性も低く、腰や骨盤、股関節がうまく連動できていないために腰部や臀部の筋肉に痛みが生じたと思われます
このため、背中から臀部にかけて全体的な筋肉の緩和や腰部、骨盤、股関節の関節に可動性をつける施術を行い、3回目では症状を感じなくなりました。体操やアドバイスを増やしながら、予防を含めた施術を行ないました。
(No.11)
「腰椎椎間板ヘルニア」と診断された腰痛
(20代、男性、自動車学校教官)
1週間前に、自動車学校の生徒が運転する助手席に乗車しており、その際に生徒が急ブレーキを踏み、降車すると突然、腰に激痛がはしった。だんだん痛みは増し、座っているのが特につらい。
病院(整形外科)を受診したところ、MRI検査にて「腰椎の4番目と5番目の間の椎間板が出ている、。手術の必要はまだないが腰部椎間板ヘルニア。」と診断され、「1〜2週間は仕事を休んで安静にするように」と説明されたそうである。
既往歴として、7年前にも腰痛になっており、そのときは、左足のしびれを伴い、椎間板ヘルニアの手術を行なった。その後数年間は、何事もなく良かったそうである。
(担当カイロプラクター)
触診検査において、腰部の筋肉の過緊張と圧痛、右臀部(おしり)の圧痛、腸腰筋(股関節の前のあたり)の圧痛が顕著に見られました。姿勢検査では、腰部の後弯(猫背)が座位で特に目立ちました。腰部の可動域に目立った制限は無かったものの、左右側屈(体を横に倒す)、伸展(体をうしろに反らす)で腰痛を再現しました。神経外科学的検査では、左足のS1領域(足の甲の小指側)が右足に比べて触覚が若干低下していました。
患者さんは、過去に腰椎ヘルニアの手術をした経験があり、元々背中が円背(猫背)になりやすかったことが予測できました。この状態にさらに、仕事の関係で、座っていることが多く、また自動車のために振動も加わったために、腰部に対する負担が増したために生じた可能性が高いと考えられました。
このため、特に仕事中に気をつけていただきたい姿勢などのアドバイスを主に行い、緊張している筋肉の緩和や腰部や骨盤の関節に可動性をつける施術を行いました。
症状が強かったため、翌日も来院していただきましたが、症状はほぼ改善しており、3回目の治療では症状が消失しました。
患者さん自身、ヘルニアと診断されたのは2回目であり、再発してほしくないということで、再発防止のため1〜2ヶ月に1度来院されています。
(No.5)
首から腰にかけての張り感
(30代、女性、OL)
首は10年、肩こりは約5年前から始まり、張った感じや凝った感じが強い。背中は肩甲骨の内側から腕まで張った感じとボワーっとした感じがある。
仰向けで寝ていることが辛く、横になって身体を丸めていると楽に寝ることができる。
(担当カイロプラクター)
姿勢検査において、首が前傾し前方に出たように見え、座ると円背(猫背)が目立ちました。頚部の可動域は、回旋(回す)の可動性低下と屈曲(首だけのおじぎ)動作において上部胸椎周辺に張り感を再現しました。整形外科学的検査では陽性はなく、神経学的検査では、両手のC7領域にくすぐったい感じがありました。触診では特に棘上筋と菱形筋に緊張と圧痛がみられました。
患者さんは仕事中パソコンに向かうことが多く、常に猫背ぎみで顔を突き出したような格好で作業されていたため、頚部や胸部、骨盤の関節の可動性の低下や首や背中の筋肉に緊張が生じたという可能性が高いと考えました。
このため、筋肉の緊張の緩和や頚部と胸部、骨盤の関節に可動性をつける施術を行い、同時に姿勢改善のためのアドバイスを伝え、3回目の施術終了後には、ほとんど症状を感じなくなりました。その後もストレッチなどのアドバイスを伝え、姿勢改善を行ないました。
(No.4)
急性腰痛(ぎっくり腰)
(30代、女性、英語講師)
昨日(来院前日)、椅子から急に立った時から腰に激痛がおこり、そのときは吐き気もあったが、今日(当日)は吐き気はない。じっとしていると、鈍く疼くような痛みで、動くと指すような痛みとなる。特に前屈みが痛みのために行なうことが出来ず、膝も曲げることが出来ないために靴下を履くのにも苦労する。足へのしびれはない。ぎっくり腰の生じる1週間前から腰に鈍い痛みがあった。以前にも激痛があり、レントゲン撮影を行なったところ医師からは異常はないと言われた。
(担当カイロプラクター)
来院のときは、壁に手をつかないと歩けない状態でしたが、検査を行なうことはできました。整形外科学検査において、腰痛の再発と腰の関節の問題、筋肉の問題が顕著に現れました。可動域は前屈10度とほとんどできない状態でした。
まず、筋肉の緊張をとり、関節に動きをつける施術を行い、初回で前屈が60度まで行なえるまでに回復しました。その後5回の施術を行い、腰痛はなくなり自覚症状もなくなりました。現在では、再発防止のために、1ヶ月に一度来院されています。
急性腰痛は、事故や外傷などがなければ、ほとんど急に生じたものではなく、普段の生活の中で、知らず知らずのうちに溜めた疲れや痛みが、ある動作をきっかけに生じるケースが多くみられます。この方の場合も、以前から腰痛を経験しており、前兆があったため、そのときに施術を行い改善していれば、ぎっくり腰の耐え難い痛みに襲われることもなかったと考えられます。
(No.1)
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